日本経済新聞がソニーグループや三菱電機など国内の主要な半導体メーカー8社の設備投資計画を集計したところ、2021〜29年度に5兆円規模となることが分かりました。国内電子部品32社は24年度に前年度比5.4%増の1兆3789億円を見込みます。半導体と電子部品が国内設備投資のけん引役となりはじめています。電機セクションの1週間の注目ニュースを振り返ります。
- ・ソニーG・三菱電など8社、半導体に5兆円 設備投資けん引
- ・国内電子部品、24年度の設備投資額5%増 車載にシフト
日立CFO「今後も資産売却ありうる」
日立製作所の加藤知巳・最高財務責任者(CFO)が日経新聞の取材に応じ、「今後も数千億円クラスの資産売却はあり得る」と話しました。一方、日立の半導体製造装置事業だったKOKUSAI ELECTRICは大株主の米投資ファンドのKKRなどが株式を売り出すと発表しました。日立の売却後の再成長戦略が軌道に乗り、独立色を強めます。
- ・日立製作所CFO「総還元性向50%意識」 資本効率向上へ
- ・日立、社外取締役に株式報酬 株主目線で経営を監督
- ・KOKUSAI株を3200億円分売り出し 筆頭株主KKRなど
- ・日立に2度切られた KOKUSAI「1兆円」への逆襲劇
サムスン、折りたたみスマホに生成AI
韓国サムスン電子が生成AI(人工知能)を搭載した折りたたみ式のスマートフォンの新製品を発表しました。スマホ部門トップの盧泰文(ノ・テムン)氏は「2024年末には世界2億台のギャラクシースマホで生成AIが使える」と強調しました。スマホやパソコン市場は低迷が続いていましたが、AIが回復をけん引するとの期待が広がっています。
- ・サムスン、スマホ再成長託す「折りたたみ×生成AI」
- ・台湾IT19社、6月は13.5%増収 パソコン回復の兆し
- ・世界パソコン出荷4〜6月3%増 買い替でAppleは2割増
その他ニュース
電機セクションではニコンの再成長戦略のストーリーを詳報しました。
企業戦略
- ・「ニコン入ってる」レンズ部品で宇宙・半導体の黒子に
- DX
- ・三菱電機、鉄道向け分析サービス開始 電力消費を削減
- ・ソフトバンクとNEC、生体認証で提携 「顔パス」提案
- ・村田製作所、再エネの制御ソフト発売 自給率を最大に
- 家電・カメラ
- ・ソニー、Vlog特化のミラーレスカメラ 3時間超連続撮影
- ・エプソン販売、読み取り能力5割増のスキャナー発売
- ・家電量販店5社、6月は全社増収 猛暑でエアコン好調
- ・ファーウェイ、ヨドバシカメラ旗艦店の売り場改装
- 電子部品
- ・TDK、車載通信でノイズ除去の電子部品 酒田工場で量産
- ・エンプラス、データセンター向け基幹部品を高性能化
- ・航空電子、EV充放電コネクターの新製品 充電時間3割減
- ・京西テクノス、京都に「第2本社」 40億円投じ西日本開拓
- 半導体
- ・TSMC売上高、6月も過去最高 AI向け先端半導体が好調
- ・サムスン、プリファード専用のAI半導体受注
- ・シャープ、三重県で半導体の後工程 26年にアオイ電子と
- ・米商務省、半導体開発を追加支援 CHIPS法で2500億円
- 環境
- ・キヤノン、リユース部品9割使用の複合機 販売価格抑え
- ・ソニーG半導体会社、化学物質の排出量を誤報告 熊本で
- ・京セラ系、初期投資なしで太陽電池付き農業ハウス
- M&A・提携
- ・パナソニック、欧州冷凍機メーカーを買収 環境対応
- ・ソニーG音楽会社、「パルワールド」と新会社 版権販売
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