日本カストディ銀行 システム開発などの外部委託で複数の問題

「日本カストディ銀行」は三井住友トラスト・ホールディングスやみずほフィナンシャルグループなどが出資する資産管理銀行で、19日に第三者委員会がまとめた調査報告書を公表しました。

それによりますと、元取締役がシステムの開発を外部委託する際に、契約の形態に利益相反の可能性があっても取締役会に報告しなかったり、委託先の選定にあたって十分な比較や検討を行わなかったりするなど、複数の案件で問題が見つかったとしています。

その上で、こうした問題の背景として、執行役員に会社のプロパー社員が就任したことがなく、全員が主要な株主からの出向者で構成され、積極的に問題提起を行うことができなかったことや、統合した2つの旧銀行の間で組織の融和が進まず、声を上げづらい環境だったことなどを指摘し組織改革を求めています。

今回の問題について、会社は「ガバナンスの改善・強化、企業風土改革に向けて取り組んでまいります」とコメントしています。