日本製鉄の東日本製鉄所君津地区の第四高炉(千葉県君津市)

経済産業省は12日、2024年7〜9月期の国内粗鋼生産量が前年同期比0.2%減の2151万トンになるとの見通しを発表した。2四半期連続の減少だ。自動車向けで緩やかな生産量の回復を期待する一方、建設業や自動車を除く製造業の需要低迷が影響する。

7〜9月期の鋼材需要は1915万トンと5.5%減となる。このうち普通鋼鋼材の自動車向けは前年同期比6.4%減の241万トンの見込み。4〜6月との比較では3.7%増と回復傾向にある。輸出向けの鋼材需要は前年同期比8.7%減の646万トンで中国の市況低迷が継続し減少の見通し。

粗鋼は主原料の鉄鉱石などを溶かし成分を調整したもので、経済活動の代表的な指標とされる。

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