三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険が一戸建て住宅の損傷状況を、人工知能(AI)を使って診断するサービスを始めることが12日、分かった。スマートフォンで外観写真を複数撮影して専用ページから送信すると、診断結果が最短で翌営業日にメールで届く。利用料金は無料で、保険契約は必要ない。
このAI診断サービスは今後、築年数が50年以上経過した住宅で新たに火災保険を契約する場合、契約者に原則として利用してもらう方針だ。両社は診断結果を参考に、保険の補償範囲や免責金額を決める。
両社は3年前から、災害で損傷した住宅の被害額を算出する目的で、AIによる分析技術を活用していた。代理店の担当者が被害状況を直接目視で確認するのと比べ、保険金を素早く支払えるようになった。
今回始める診断サービスはこの分析技術を応用したもので、外壁や軒、ひさしなどの形や素材をAIが識別し、損傷の有無や大きさを特定する。住宅の状態に日ごろから関心を持ち、適切な管理を心がけてもらう狙いもある。
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