アシックスは12日、2024年12月期の連結純利益が前期比64%増の580億円になりそうだと発表した。従来予想を220億円上回る。日常使いのスニーカーや高機能ランニングシューズの販売が国内外で好調で、円安も寄与する。3期連続で最高益を更新する。
売上高は16%増の6600億円になる見通し。従来予想を700億円上回る。1〜6月期の連結売上高(速報値)は前年同期比18%増の3419億円だった。「スポーツスタイル」と呼ぶ日常使いのスニーカーでは復刻モデルを中心に販売が伸び、高価格帯の「オニツカタイガー」も55%伸びた。12月期通期の想定為替レートを1ドル=150円と従来の140円から見直したことも収益を押し上げる。
営業利益は前期比75%増の950億円と、従来予想を370億円上回る見通しだ。12月期通期の売上高営業利益率は14.4%と前期から5ポイント近く上昇する。粗利益率も約55%と前期から3ポイントほど上昇し、収益力では海外の競合大手を上回る水準になりそうだ。
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