NTT東日本とNTT西日本が、全国の店舗や企業の連絡先を業種別に載せる紙の電話帳「タウンページ」を廃止することが関係者への取材で分かった。前身の冊子から130年以上続いた歴史に幕を下ろす。インターネット版の電話帳「iタウンページ」のサービスは続ける。

 タウンページの源流は、1890年に発行が始まった国内初の電話帳「電話加入者人名表」。発行部数はピークの2005年度に約6310万部に達したが、インターネットの普及を背景に、22年度は約3136万部に半減した。個人や企業の電話番号を五十音順に載せる「ハローページ」は、すでに23年2月までに発行を終えている。

 NTT東西は「デジタル化や紙の削減も含めて事業のあり方を検討している。しかるべきタイミングがくれば公表する」とコメントした。(黒田健朗)

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