津田駒工業が11日発表した2023年12月〜24年5月期の連結決算は、最終損益が1億7100万円の黒字(前年同期は13億円の赤字)だった。投資有価証券売却益2億9300万円を計上したことなどが寄与した。売上高は2%増の192億円。価格転嫁が進み、繊維機械事業の売上高は3%増の163億円だった。

北野取締役は「上半期よりも(業績が)下がることはないと見ている」と話した(11日、金沢市)

営業損益は8400万円の赤字(前年同期は12億円の赤字)だった。利益率が高い部品の船積みが下半期にずれ込んだのが影響した。自己資本比率は前年同期末比1.6ポイント改善し6.5%となった。記者会見した北野浩司取締役管理部門統括は「まずは利益を積み上げ、自己資本比率を上げる」と述べた。

24年11月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は2%増の400億円、最終損益は3億円の黒字(前期は12億円の赤字)を見込む。北野取締役は「原価低減の活動も効果が現れてきた。上半期よりも(業績が)下がることはないと見ている」と話した。

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