決算発表するファーストリテイリングの岡崎健CFO(11日、東京都港区)

ファーストリテイリングは11日、2024年8月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比23%増の3650億円になる見通しだと発表した。8%増の3200億円を見込んでいた従来予想から450億円上方修正し、4年連続で最高益を更新する。欧米事業が好調に推移しており、為替相場が想定より円安に振れていることも利益を押し上げる。

あわせて24年8月期の配当予想も上方修正した。期末配当を従来予想から50円増やし1株225円にする。中間配当とあわせた年間配当は400円(前期は株式分割を考慮したベースで290円)となる。

売上高にあたる売上収益は11%増の3兆700億円を見込む。従来予想を400億円上回る。国内ユニクロ事業は暖冬の影響で秋冬商品が低調だったものの、例年より気温が高い傾向が続き、夏物販売は堅調だ。40周年感謝祭などのキャンペーンも奏功しており、課題だった既存店客数が回復基調となっている。

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