弘南鉄道(青森県平川市)は今年も「弘南鉄道応援うちわ」の協賛者を募集している。集めた資金でうちわを作って利用客に無料で配り、冷房設備のない車内の暑さ対策にしてもらう。1口1370円(税・送料込み)から。受け付けは31日まで。
うちわの協賛者募集は2021年度から。昨年度は約500本を配布。今年度版には同社大鰐線の写真をあしらった。表が金魚ねぷた列車の車内、裏が岩木山やリンゴ園を背景に走る車両だ。
協賛者は1口につき4本もらえ、応援メッセージが同社ホームページ(HP)上に掲載される。
弘南鉄道の利用者数は1970年代半ばをピークに減少傾向が続き、近年はコロナ禍やレールの不具合による一時運休もあって減少が加速。同社によると、昨年度まで13年連続赤字で、今年3月末の累積赤字額は約2億5800万円という。
担当者は「うちわは利用回復が目的。夏の暑い車内で涼んでもらおうと、PRを兼ねて始めた」と話す。申し込みは同社HPで。問い合わせは同社(0172・44・3136)へ。
同社の大鰐線と弘南線では今夏も恒例企画を実施する。大鰐線では6日~8月31日に金魚ねぷた列車を運行。ねぷた絵師が制作した金魚ねぷた約350個を2両に飾る。期間中の土日祝日と8月1、2、7日の夜間は、ねぷたの明かりだけで車内を照らす。予約不要で通常乗車券で乗れる。運行時刻の確認は中央弘前駅(0172・32・6449)へ。
弘南線では今月、ビール列車を運行する。13、19、20日の弘前発(18時台)イベント列車で約2時間半、生ビールや日本酒が飲み放題。おつまみ弁当つきで税込み6500円。予約は日本旅行東北サイトで。問い合わせは同社青森支店(017・777・3451)へ。(吉田耕一)
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