タイヤ大手の横浜ゴムは、米国のグッドイヤーから鉱山トラック用タイヤなどの事業を買収する方向で検討していると発表した。想定買収額は公表していないが、1千億円を上回る可能性がある。

 グッドイヤーは事業構成の見直しを進めており、鉱山トラックや建機向けのタイヤ事業について、横浜ゴムが「買収の検討を進めていることは事実」とのコメントを出した。

 横浜ゴムはブリヂストン、住友ゴム工業に次ぐ国内3位。一般用タイヤをめぐるアジア勢との価格競争が激しくなる中、高い成長が見込める鉱山トラックや建機、農機向け事業の拡大方針を2026年までの中期経営計画に掲げている。

 23年には農機用を手掛けるスウェーデンのトレルボルグ・ホイール・システムズを約2700億円で買収している。(山本精作)

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