訪日外国人と担当者のそれぞれの会話を自動翻訳して表示する(那覇市)

レンタカー事業のオリックス自動車は11日、沖縄県内の店舗に自動翻訳システムを導入したと発表した。透明なディスプレーを挟んで担当者と外国人客が向かい合い、会話を自動翻訳してお互いに向け文字を表示する。重要事項の説明をスムーズにしてトラブル防止につなげる。

TOPPANのシステム「ボイスビズ ユーシーディスプレイ」をオリックスレンタカー美栄橋駅前店(那覇市)のカウンターに設置した。英語や中国語など13言語に対応する。

沖縄県内の店舗ではインバウンド(訪日外国人)のレンタカー利用が増えている。美栄橋駅前店でも半数近くがインバウンドの利用だが、言葉が通じないことにより重要事項の説明が十分できずトラブルになるケースがあった。

例えば返却の日時などの基本的なことのほか、月ぎめ駐車場や宿泊者限定の駐車場には車を止めてはいけないなど、担当者が訪日客に伝えなければならないことは多岐にわたる。説明に時間がかかり、ほかの利用客を長時間待たせることにもなっていた。

ディスプレー設置を機に日本人客と海外利用客のレーンも分けた。日本人客の待ち時間の短縮につなげる。今後、那覇空港や北海道の新千歳空港の窓口にも設置する予定だ。

【関連記事】

  • ・楽天トラベル、レンタカー予約を多言語対応 訪日客増で
  • ・成田空港で訪日外国人向けレンタカー 非対面で手間省く

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。