【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は10日、足元で鈍化傾向が見られる米国のインフレ状況に関し「(目標の)物価上昇率2%に持続的に向かっていると十分に確信しているかと言えば、まだだ」と述べた。議会下院金融委員会で開かれた公聴会で発言した。  市場ではFRBが9月に利下げ開始を決断するとの見方が優勢だ。公聴会では出席議員が「7月もしくは9月に(開催する会合で)利下げを決めるにはどのような要素が必要か」と質問。パウエル氏は「物価上昇率が2%に持続的に向かっていると、より自信を持ちたい」と話すにとどめ、経済指標の具体的な基準などは明らかにしなかった。


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