19日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで上昇し、一時1ドル=153円59銭を付けた。イランとイスラエルの紛争が激化し、中東情勢が緊迫化するとの懸念が高まり、投資リスクを回避するため相対的に安全な資産とされる円を買う動きが進んだ。

 午後5時現在は前日比20銭円安ドル高の1ドル=154円47~49銭。ユーロは18銭円高ユーロ安の1ユーロ=164円59~63銭。

 朝方は、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測が後退したのを受け、日米金利差の拡大を意識した円売りドル買いが先行した。円が急上昇した後はドルを買い戻す動きも出た。

 市場関係者は「円安基調は変わっていない」と指摘した。

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