キヤノンイメージングが開発した星空撮影用リモート撮影アプリ。オートフォーカスが利きにくい暗い環境下でも、スマホ側でピント合わせができる

キヤノン子会社のキヤノンイメージングシステムズ(新潟市)は、自社開発のサービスやアイデアを紹介する展示会を開催した。人工知能(AI)を活用した業務改革の取り組みや、試作中の星空撮影用アプリなどを公開した。展示会に訪れた取引先や自治体の担当者らとの意見交換を通じ、新たなアイデア創出につなげる。

同社はキヤノングループでソフトウエア開発を担う。毎年社内向けに技術展示会を開催しているが、2024年は取引先や県・市町村なども招待し、約50人が訪れた。

AIを活用し社内の生産性向上に取り組むNDP推進室は、ソフト開発に生成AIを活用するアイデアや、検索者の所属や属性に応じて適切な回答を表示する検索システムについて説明した。社内で試験導入し、効果を踏まえてグループや社外への展開も検討する。

カメラ関連では、星空撮影のようなオートフォーカスが利きにくい暗い状況下での撮影に対応したスマートフォン向けアプリを展示。カメラとWi-Fi接続したスマホのアプリから、画像処理技術でリアルタイムに星を検出しピント合わせをする。

広木茂社長は「これまで培ってきた技術力や開発力を生かし、新しい技術領域にも積極的に挑戦していきたい」と話した。

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