VCなどを前にビジネスプランを披露する機会を設ける(24年2月に開催したデモデイの様子)

独立系ベンチャーキャピタル(VC)のW(ダブリュー)は、2023年に始めた消費者向け(toC)サービスに特化した起業家支援プログラムのメニューを増やす。人工知能(AI)の最新動向を学べる講義を用意するほか、IT(情報技術)で女性の健康問題を解決するフェムテックなどグローバルな市場を意識して指導する。起業家の視野を広げ、より規模感の大きいスタートアップの創出を目指す。

プログラム名は「W Consumer Bootcamp 2nd Batch(ダブリュー・コンシューマー・ブートキャンプ・セカンドバッチ)」で、9日から候補者の募集を始めた。東京都渋谷区の会場で全6回の勉強会や講義を9月下旬から11月中旬にかけて実施する。「シリーズA」の資金調達に到達していない起業家を対象に10〜20社を支援する。

講師にはライドシェアサービスを手掛けるnewmo(東京・港)の青柳直樹代表、アルバイト採用アプリのタイミー(東京・港)の小川嶺代表ら第一線で活躍する経営者らを招き、事業の立ち上げ方や経営ノウハウを伝授する。このほか、対話型AI「Chat(チャット)GPT」の活用に詳しいTHE GUILD(東京・港)の深津貴之代表や、米VC、アンバー・ブリッジ・パートナーズの創業者でフェムテックの動向に詳しい奥本直子氏を招く。

Wが運営する「W fund」より1社あたり1000万〜2億円の投資を検討する。これに加えてtoCサービスに知見を持つVCや事業会社にビジネスプランを披露するピッチイベント「デモデイ」を11月に開き、資金調達を支援する。

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