システムコンサルティングなどを手掛けるフォーシーズ(沖縄県沖縄市)はテック系を中心とした国内外のスタートアップに投資する10億円規模のファンドを年内に設立すると発表した。九州・沖縄のスタートアップに地元資金を投下して成長を後押しするとともに、台湾などからの企業を誘致して地域経済の活性化につなげる。
豊里健一郎代表が6日、沖縄市コザ地区で行われたスタートアップイベント「KOZAROCKS(コザロックス)2024」で明らかにした。
立ち上げるのは「津梁(しんりょう)1号ファンド」。沖縄がかつて世界の架け橋を意味する「万国津梁の国」と呼ばれたことに由来する。九州・沖縄と台湾などアジア圏に拠点を置き、事業の見通しが立つ前のシード期や創業後間もないアーリー期のテック系スタートアップに投資する。
沖縄では23年7月、社会起業家を支援する「うむさんラボ」(沖縄県浦添市)が社会課題解決型スタートアップ向けのインパクト投資ファンドを立ち上げた。ただ民間企業が投資対象を狭く限定しないファンドを立ち上げるのは今回が初めてという。
フォーシーズは17年創業。コザ地区のスタートアップ支援拠点「コザスタートアップ商店街」やコザロックスの運営を行っている。6日のイベントで豊里代表は「県内はもちろん、県外や海外のスタートアップの成長を取り込んで沖縄経済を発展させたい」と話した。
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