米労働省が5日発表した6月の雇用統計は、景気動向を反映しやすい非農業部門の就業者数(季節調整済み)が前月比20万6千人増だった。市場予想の19万人増をやや上回った。失業率は4.1%と前月から0.1ポイント上昇したが、なお低水準が続いている。
27万2千人増と堅調だった5月の就業者数の伸びは、21万8千人に下方修正された。
新型コロナ禍後の大幅な伸びが落ち着いてきた平均時給は、6月は前年同月比3.9%増だった。
市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月の会合で利下げに踏み切るとの見方が出る。雇用統計はそれまでにあと2回の発表が予定されており、FRBは今回の結果も含め、それらを慎重に分析する方針だ。(ワシントン=榊原謙)
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