【ロンドン共同】欧州中央銀行(ECB)は11日に理事会を開き、政策金利を維持すると決めた。据え置きは5会合連続。インフレ率が2%の目標に向けて着実に鈍化しており、物価を左右する賃金動向などを踏まえて利下げに踏み切る時期を慎重に模索する。
ECBは声明で「インフレが目標に向けて持続的に収束するとの確信がさらに高まれば、現在の水準を引き下げるのが適切だろう」と述べ、将来の利下げを示唆。市場では6月の次回理事会で利下げに転換するとの見方が強い。
主要政策金利は4.5%、市中銀行がECBに余剰資金を預ける際の中銀預金金利は1999年のユーロ誕生以降で最高の4.0%のまま維持した。
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