「落石調査アプリ」は撮影すれば、大きさや位置などの記録が簡単に

落石対策工事などを手がけるプロテックエンジニアリング(新潟県聖籠町)は、スマートフォンの「iPhone」で落石調査ができる専用アプリケーションを開発した。落石の位置入力や大きさの測定などをアプリ上でできる。不安定な斜面でもカメラや図面、測定道具を持たずに調査ができ、全て人手だった従来方法より作業時間を4割削減できるという。

落石調査は落石対策をする前に必要な作業で、石の安定度や落石規模、斜面の状態などを人手で確認している。紙の地図に落石の位置を記し、専用ポールで寸法を測ったり大きさや斜面の状態を調査票に書き込んだりしている。調査後は調査内容をもとに事務所で資料を作成する必要があり、危険かつ作業時間が長いのが課題だった。

プロテックが提供を始めたのは、iPhone向けの「落石調査アプリ」。落石の写真を撮影すると、拡張現実(AR)メジャーで大きさを自動計測する。グーグルマップの地図情報と連携し、位置も簡単に入力できる。その場で入力した調査票や落石の写真は事務所のパソコンにまとめて出力できるため、データ整理の時間も大幅に短縮できる。

アプリは無料で提供する。気象変動の影響で自然災害が激甚化するなか、調査業務の負担を軽減することで迅速な落石対策につなげてもらう。

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