QRコードを読み取り簡単に電話をかけられる

電話商談の解析システムを手掛けるRevComm(レブコム、東京・渋谷)は5日、QRコードを利用して電話をかけられるサービスを始めたと発表した。新聞やチラシなどの紙媒体に掲載されたQRコードをスマートフォンで読み取るとブラウザーが起動し、番号を入力することなく電話を発信できる。消費者からの問い合わせが多い不動産や金融、人材、ホテルなどの業界の導入を想定する。

サービス名は「MiiTel Scan to Call(ミーテルスキャントゥーコール)」。個人は無料で利用できる。ブラウザーに表示されるボタンを押すだけで電話をかけられる。

企業は媒体ごとに発行するQRコードを分けることで、問い合わせの多い入電経路を把握できる。例えばキャンペーンや媒体別にスキャン回数や通話件数を測定し、定量的な広告の効果を検証しやすくなる。

企業が負担する料金はQRコード1件あたり550円で、利用時間に応じた通話料(1分あたり10.7円から)がかかる。フリーダイヤルの「0120」から始まる着信課金サービスと比べて3〜4割のコスト削減が見込めるという。利用するにはレブコムの人工知能(AI)による電話解析サービス「MiiTel Phone」を導入する必要がある。

1年後までに100社への導入を目指す。レブコムの会田武史代表は「電話の利用をさらに便利にし、コミュニケーションの質を向上させたい」と話す。

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