連携協定を結んだ群馬県高崎市の富岡賢治市長㊧と日本農業の内藤祥平CEO㊥ら(4日、高崎市)

群馬県高崎市は4日、農産物生産・販売のスタートアップの日本農業(東京・品川)と農業振興に関して連携協定を結んだ。同市吉井町で同社子会社のジャパンキウイ(香川県三豊市)が4月からキウイの栽培を始めている。市と日本農業は栽培拡大を目指して人材育成や農地確保などで情報共有を強める。

今後は市内の大学や県立農林大学校の学生らを対象とした連携事業などを通じて農業の魅力を発信し、協力して農業人材を確保していく。キウイ栽培に参入したい企業に対しても用地の紹介や営農指導、販路開拓などで連携して支援する。

市農林課の担当者は「荒廃農地の利用を促進し少しでも解消していければ」と期待を示す。ジャパンキウイの小林潤也社長は「吉井町を中心に群馬県西部をキウイの一大産地にしていきたい」と意気込みをみせた。

吉井町では4月上旬、7.3ヘクタールの土地へ約6000本の苗木を植え付けた。初収穫は2026年11月を予定する。目標生産量は年間約210トンで台湾や香港、シンガポールへの輸出も計画する。

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