宇都宮市はLRTとバスを乗り継ぎ通学する学生に定期券の購入額の3割を補助する(6月)

宇都宮市は次世代型路面電車「芳賀・宇都宮LRT(ライトライン)」と市内のバスを使って通学する学生に対し、連絡定期券の購入額の3割を後払いで補助すると発表した。公共交通による通学を促し、子育て世帯の負担軽減につなげる。

関東自動車(宇都宮市)、ジェイアールバス関東(東京・江東)の路線バスとLRTを乗り継ぐ定期券で、4月以降に有効なものが対象。市内に住む小中高・大学生に適用する。定期券の期間満了後に補助額を振り込む。額に上限は設けない。

市の電子システムで7月25日から申請できる。定期券の料金や区間、期間を確認するため定期券購入時に発行される控えが必要となる。

市によると4月時点で100人程度の学生が連絡定期券を使っていたという。市交通政策課の担当者は「補助制度で定期代や保護者の送迎の負担が減り、通学先の選択肢も広がるとみる。制度を機に連絡定期券の利用者を増やしたい」と話す。

市は2023年夏に開業したLRTを基幹公共交通とし、車なしで移動できる「ネットワーク型コンパクトシティー」の実現を掲げる。地域の交通系ICカード「totra(トトラ)」でLRTとバスなどを乗り継ぐ際、運賃を100〜200円割り引く制度も導入した。

【関連記事】

  • ・栃木県芳賀町、小中学生に交通系ICカード配布
  • ・栃木県で産業団地の整備活況 立地需要増へ対応急ぐ
  • ・宇都宮市、バスの乗り継ぎで最大200円割引
  • ・宇都宮LRT、8カ月で乗客300万人 成功の秘訣を探る

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。