東京商工リサーチは4日、2024年1~6月の介護事業者の倒産(負債額1千万円以上)が81件となり、集計を始めた00年以降、上半期として最多を更新したと発表した。業界への新規参入が増加し、人材確保競争が激化。ガソリン代や光熱費、介護用品などの物価高騰による経費増も痛手となった。

 前年同期から50%増。これまでの最多はコロナ禍で利用者が減った20年の58件だった。

 高齢化に伴う介護需要の増加を見据え、新規参入は増える傾向にある。介護大手ニチイ学館を傘下に持つニチイホールディングスを日本生命保険が買収するなど異業種からの動きも目立つ。

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