JR東日本は4日、夏の繁忙期に「みどりの窓口」などの有人窓口を臨時でさらに増やすと発表した。従来は蒲田駅(東京・大田)や登戸駅(川崎市)を含む首都圏15駅での増設を計画していたが、仙台駅や長野駅などを加えた計50駅を対象とする。多くの利用がある日や時間帯に窓口を増やし、訪日客や高齢者による混雑の緩和を図る。
郡山駅(福島県郡山市)や武蔵溝ノ口駅(川崎市)など既にみどりの窓口がある44駅では、混雑に応じて窓口の数を増やす。スタッフと通話できる「話せる指定席券売機」を設置している北千住駅(東京・足立)など首都圏6駅では、混雑日に対面の臨時窓口を設ける。
喜勢陽一社長は4日の記者会見で「利用状況を踏まえ、地方を含めて窓口をさらに増やせるよう要員の体制を整えた」と話した。混雑の緩和に向け、2024年度内に指定席券売機を約10駅で増やすほか、整理券による窓口の順番待ちサービスも拡大する。
JR東はコスト削減の一環で有人の窓口を減らしてきたが、お盆や年末年始など繁忙期の混雑が深刻で、利用者から不満の声が出ていた。5月にはみどりの窓口の縮小計画を凍結すると公表。その後、繁閑に応じて窓口を臨時で増やす方針を示していた。
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