食品大手5社とテックマジックは3日に「未来型食品工場コンソーシアム」を立ち上げた

キユーピーやカゴメなど食品大手5社とロボットを手がけるテックマジック(東京・江東)は4日、食品工場向けの省人化ロボを共同で開発すると発表した。原材料の重量計測などを自動化する。汎用性を高めて導入費用を抑え、人手不足に対応する。

3日に立ち上げた企業連合「未来型食品工場コンソーシアム」がロボの仕様などを決める。キユーピーとカゴメのほか、日清製粉グループ本社とニチレイフーズ、永谷園が参加する。各社で開発コストを分担する。

テックマジックは、総菜盛り付けや炒め調理など食品産業向けロボの開発ノウハウを生かして製品化を担う。

テックマジックは食品産業向けロボットの開発実績を持つ(既存製品)

食品は原材料やブランドの種類が多く、商品の入れ替えも頻繁だ。工場ごとにロボを最適化する必要があり、通常は1台1000万円以上かかる。そのため自動車や家電などの工場に比べ省人化が遅れていた。

汎用性の高いロボを開発できれば、導入の初期費用を3割ほど抑えられる可能性がある。参加各社だけでなく幅広い食品工場への普及をめざす。

テックマジックの白木裕士社長は「共通課題を解決するためにテクノロジーの力を最大限に活用してオープンイノベーションを推進する」とコメントした。

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