オムロンは3日、企業向けに従業員の健康管理サービスを手がけるiCARE(アイケア、東京・渋谷)と資本・業務提携したと発表した。アイケアの株式の30%を取得して持ち分法適用会社にした。投資額は公表していない。オムロンが注力する健康経営関連のデータ分析事業との連携を図る。
アイケアに出資していた一部のベンチャーキャピタル(VC)から株式を取得した。アイケアは2011年設立で、企業の従業員の健康診断やストレスチェックなどのデータを一元管理するクラウドサービス「Carely(ケアリィ)」を600社以上に提供している。アイケアの山田洋太代表は「オムロンと組むことで営業や販売面の支援を受けられる。中長期的には健康と経営を結びつけるサービス開発につなげられる」と期待する。
オムロンは23年までに総額2000億円を投じて医療ビッグデータ収集のJMDCを連結子会社化するなど医療データ関連事業に注力している。JMDCは健康保険組合関連のデータを多く持つ。アイケアは従業員の健康データを多く持ち、企業向けのサービス開発で相乗効果を狙う。
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