ECBのラガルド総裁(ロイター=共同)

 【ブリュッセル共同】欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は1日の講演で「インフレの懸念が去ったと確信するには時間がかかるだろう」と述べ、利下げを急がない姿勢を示した。物価上昇のペースが鈍り、ECBは6月に4年9カ月ぶりの利下げを決めたが、目標の2%にまでインフレ率を低下させるには「警戒を続ける必要がある」と強調した。  ECBがポルトガルの保養地シントラで開いた金融シンポジウム「ECBフォーラム」の開幕式典で述べた。  2022年10月に10・6%だったユーロ圏のインフレ率は、今年5月に2・6%まで鈍化した。ECBは25年に2・2%まで低下すると予想している。


鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。