マツダは国交省の出荷停止の指示の解除を受けて出荷を再開した

マツダは1日、認証試験の不正で出荷を止めていた2車種の出荷を再開した。国土交通省が6月28日に出荷停止指示を解除したため。認証不正が発覚した5月30日に出荷を止めて以来、約1カ月ぶりの再開となる。生産は7月中旬をめどに再開する。

出荷を再開したのはスポーツ車「ロードスターRF」と小型車「マツダ2」。認証不正を受けて国内向けの出荷を見合わせ、6月6日から生産をやめていた。国交省が独自の試験で性能基準を満たすことを確認し、出荷停止の指示を解除したことから再開した。

2車種の月産台数はおよそ1700台。5月時点で3500件の注文を受けており、順次納車する。マツダに直接納入する1次部品メーカーは広島県内だけで約40社、間接的に取引する2次部品メーカー以下を含めると2000社以上に及ぶ。

マツダは出荷停止の対象外の車両を増産し、サプライヤーの補償に充てていた。毛籠勝弘社長は認証不正の原因について、「エンジニアが顧客目線で合理的に試験をしようとしたが、法令への認識が不十分で違反した」と説明する。

再発防止策として、作業内容を記した手順書を明確にするほか、試験が法規に沿って実施されたか確認する仕組みを整える。認証部門が試験を行いやすくするための設備拡充も進める。国も当分の間は半年ごとに改善策を報告するように求めた。

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