コメの民間在庫が減っている。農林水産省が28日発表した5月末時点の在庫量は計145万トンだった。前年同月に比べて40万トン(22%)少なく、5月として150万トンを割ったのは2012年以来となった。

23年の猛暑で高温障害が発生して流通量が減ったのに加え、インバウンド(訪日外国人)消費などの需要が旺盛で在庫量が減少した。

需給の引き締まりをうけ、コメ卸間での取引価格は足元で新潟県産コシヒカリが前年比6割高となるなど上昇が目立つ。スーパーの店頭でも値上がりや商品不足といった影響がでている。コメ卸の担当者は「青森県産のまっしぐらなど、一部銘柄では調達が難しくなっている」と話す。

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