石炭火力からでる灰から繊維を製造する

Jパワーは28日、日本板硝子などと石炭の灰を使ったリサイクル繊維の事業化に向けて覚書を交わしたと発表した。Jパワーの石炭火力から回収できる灰を原料にして、自動車やコンクリートなどに使える繊維を生産する。石炭灰はこれまでもセメントや埋め立てなどで再利用してきたが、繊維にも活用することで販売先を増やす。製造拠点などを検討し、数年後に量産化を目指す。

石炭灰から繊維を製造する技術はJパワーが出資する新日本繊維(千葉県我孫子市)が開発した。Jパワーなどはコンクリートの補強や自動車の内装向けを想定し、ガラス由来の繊維などの代替として販売する。既存の繊維より割安に製造することができるほか、放射線への耐性が強いため宇宙や原子力発電所でも利用できるという。

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