GENDAは音通にTOBを実施する

GENDAは27日、音通を買収すると発表した。TOB(株式公開買い付け)を実施し、全株式の取得と完全子会社化を目指す。成立すれば音通は上場廃止になる見通し。買い付け価格は33円で、27日の終値(28円)を上回る。買い付け期間は28日から8月13日まで。

買い付け株式数の下限は、音通の自己株式を除く発行済み株式数の38.55%にあたる7832万株。音通の自己株式と、経営陣の資産管理会社で筆頭株主のデジユニットの持ち株を除いた全株式の取得を目指す。成立すれば買い付け代金は約50億円となる。TOB成立後にデジユニットの株式を全てGENDAが取得する契約を結んでいる。

音通は同日「本公開買い付けへの応募を推奨することを決議した」と発表した。業務用カラオケ機器のレンタルや販売が主力で、2024年3月期の連結売上高は前の期比8%増の44億円、純利益は31%増の2億2200万円だった。

GENDAは2月にカラオケチェーン「カラオケ BanBan」などを展開するシン・コーポレーションを連結子会社化しており、音通もグループに加えることで、カラオケ機器の導入などで連携できるとしている。

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