縦読みマンガ「ウェブトゥーン」などのエンターテインメント事業を手掛けるMinto(ミント、東京・港)は、吉本興業ホールディングスの子会社などと共同で縦型ショートドラマ事業を始めると発表した。年内にも専用アプリを公開して配信を始める。若年層を中心に縦型ショートドラマの人気が世界で高まっていることに対応する。
吉本興業傘下のFANY(ファニー、東京・新宿)や、NTTドコモと吉本興業が出資するNTTドコモ・スタジオ&ライブ(東京・千代田)と共同で事業を展開する。
すでにドラマの制作を始めており、1話あたり1分半〜4分程度で10話以上を展開する。無料で見られる仕組みを用意するほか、1話100円前後の従量課金制で提供する予定だ。
現在はやっている恋愛物語やサスペンスを中心に制作するが、日本のお笑い文化を取り入れたり、吉本興業に所属する人気芸人を出演させたりするなどして他社の作品との差異化を図る考えだ。国内市場を開拓しつつ、海外進出も視野に入れる。
ファニーはアプリの開発と運営を担う。NTTドコモ・スタジオ&ライブはドラマの企画開発を担当するほか、外部のクリエーターや協力企業からも作品を調達する。ミントは両社の事業とマーケティングを支援しながら、自社でもドラマを制作・供給する予定だ。
縦型ショートドラマは時間を効率的に使いたい若年層を中心に人気が高まっている。国内ではemole(エモル、東京・目黒)が手掛ける配信アプリ「BUMP」、中国の制作会社の嘉書科技が日本市場向けに開発したアプリ「TopShort」などが提供されている。
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