中部電力の株主総会には321人が出席した(名古屋市)

中部電力は26日、名古屋市内で定時株主総会を開いた。林欣吾社長は停止中の浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)3、4号機について、「地域の皆様のご理解を得られるようコミュニケーションに努め、早期再稼働に向けて取り組んでいく」と株主の理解を求めた。

株主総会には前年比13%多い321人が出席した。原発事業からの撤退などを求めた株主提案7議案はすべて否決された。

総会では浜岡原発に関する質問のほか、中部電力の上場子会社で不動産事業を手掛ける日本エスコンの株式売却を求める質問もあった。水谷仁副社長は、「日本エスコンは収益貢献度の大きい重要な子会社であり、成長ができるよう中部電力としてサポートしていきたい」と答えた。

夏の電力需給、安定供給の見通し 予備率10%超


中部電力は26日、今夏の電力需給の見通しを発表した。ピーク時の電力需要に対する供給余力を示す「予備率」は、最も需給の逼迫が見込まれる7月で10.4%と、安定供給のメドとされる3%を大きく上回る見通しとなった。電力需要が昨年から減るため、昨夏の7月の計画値(9.8%)を上回ると見込んでいる。
8〜9月の予備率も10%を上回る見込み。林欣吾社長は同日名古屋市内で開いた記者会見で、「平年より気温が高いと見込まれているなかでも、安定して電気を届けられる見通しだ」と話した。

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