シャープは26日、呉柏勲社長兼CEOが退任し、沖津雅浩副社長を昇格させる人事を発表しました。
会社は27日の株主総会に、呉氏や沖津氏を含む6人を取締役に選任する議案を提出しており、その直前に首脳人事を発表するのは異例です。
呉氏は27日の株主総会で決議されれば代表取締役にとどまりますが、その後の具体的な役職については、総会後の取締役会で正式に決定したあと、発表するとしています。
社長に昇格することが決まった沖津氏は1980年にシャープに入社し、家電事業の専務などを経て、おととしからは主に国内事業を担当する副社長を務めていました。
シャープは現在、台湾の「ホンハイ精密工業」の傘下となっていて、日本人が経営トップに就くのはおよそ2年ぶりです。
2年連続の最終赤字となったシャープは、不振が続いていた大型液晶パネルの生産を停止する方針を打ち出す一方、家電などのブランド事業に集中する方針を示していて、この分野を長く率いてきた沖津氏が適任だと判断したとしています。
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