ウエルシア薬局はプライベートブランド商品として美容液6品を発売する(26日、東京都港区)

ウエルシアホールディングス(HD)傘下のウエルシア薬局(東京・千代田)は26日、プライベートブランド(PB)商品として植物由来の成分を使った美容液6品を発売すると発表した。7月1日から全国のウエルシア薬局で取り扱う。付加価値の高いPB商品の開発を進める。

PB「からだウエルシア」から「集結!ほぼ植物の原液美容液シリーズ」を販売する。開発に約3年をかけ、ビタミンCやプラセンタなどの成分を植物やフルーツから抽出した。肌への負担軽減や環境意識の高まりから自然由来の化粧品に対するニーズが高まっていることなどを受けて開発した。

「ほぼ植物の原液美容液カカドゥプラム」は地球上で一番ビタミンCを含有すると言われるスーパーフルーツのカカドゥプラムから成分を抽出した。うるおいを与えて毛穴が目立ちにくくなるという。そのほかエイジングケア向けの「ほぼ植物の原液美容液ライ麦プラセンタ」や肌荒れを防ぐ「ほぼ植物の原液美容液発酵ハトムギ」など、幅広い年齢層やニーズに対応した。

価格はいずれも1628円で、ドラッグストアで販売される類似商品と比べ安価ではない。ウエルシア薬局の小川光芳取締役商品本部長は「お客様に安心して使ってもらえるよう付加価値をつけるコンセプトで、ビューティーや食品では少し高めの価格帯になっている」と自社PBの狙いを話す。ドラッグストアのPB美容液としては珍しく機能性成分をすべて植物由来で賄っている。

同社はこれまでも付加価値を高めたPBを開発してきた。例えば「5秒で感動メイクブラシシリーズ」は仕上がりの良さや滑らかな肌当たりにこだわった商品で、2022年12月の発売以来シリーズ累計で18万本以上を売り上げている。数量限定で発売した「色も香りも楽しめるオーガニックなカラーリップ」は自然由来成分を使い発色や保湿力の高さも好評で、今秋にはリニューアル発売を予定する。

小川氏は「付加価値がつけられない商品は基本的に作ろうとは思っていない」とも話し、同社が取り扱うメーカー品やイオンのPB「トップバリュ」などとは異なる部分にこだわる。8月末には洗顔シリーズ4品の発売も予定する。

ウエルシアHDと経営統合に向けた協議に入るツルハHDもPB強化の方針を打ち出しており、今後どのようなPB戦略を打ち出していくかにも注目が集まる。

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