講演するアインホールディングスの大谷喜一社長(25日、札幌市)

アインホールディングスの大谷喜一社長は25日、札幌市内で開かれた北海道内の次世代経営者を育てる「北海道経営未来塾」で講演した。展開する化粧品主体のドラッグストア「アインズ&トルぺ」について、2025年4月期に売上高332億円を見込む同事業の業績は上振れの余地もあるとの見方を示した。

「成長への挑戦」と題し、入塾している道内の若手経営者など30人強を対象に講演した。1990年代後半に多角化経営を推し進めた末に大幅な赤字に転落したことをきっかけに、調剤薬局とドラッグストアに事業を絞って成長を遂げてきた経緯を説明。「ブルーオーシャン(未開拓市場)で戦うことが大事だ」と語りかけた。

アインズ&トルぺはコスメ関連商品の売り上げが全体の9割を占め、24年4月期にセグメント利益率は約10%に達している。大谷氏は同事業について「今期も順調に計画を達成している」とした上で「成長をもっと促していかないといけない」と述べた。

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