引っ越し時期が分散し、5月に入っても入居の動きが続いている

不動産情報サービスのアットホーム(東京・大田)がまとめた5月の賃貸マンション平均募集家賃は、東京23区のファミリー向き(面積50〜70平方メートルの物件)が前月に比べて0.3%高い22万1358円だった。上昇は2カ月連続。

調査は13地域の賃貸マンションを対象に、月額の募集家賃(賃料、管理費、共益費などを含む)を面積規模別に集計した。

マンションや戸建て住宅の価格上昇が続き、賃貸の需要が高まっている。テレワークの普及などで引っ越し時期が分散し、年度替わりの引っ越しが一段落した5月も入居の動きがあるという。

東京23区では、シングル向き(30平方メートル以下)が前月比0.1%安の9万2860円、大型ファミリー向き(70平方メートル超)は1.5%安の36万9013円だった。一方、カップル向き(30〜50平方メートル)は0.6%高の14万9996円だった。

ファミリー向きの家賃は他地域も上昇が目立ち、13地域のうち10地域が上昇した。首都圏以外では札幌市が0.5%高の8万8234円、仙台市は0.4%高の9万4928円、福岡市は0.3%高の10万9764円だった。

家賃動向を分析するアットホームラボ(東京・千代田)の磐前淳子データマーケティング部長は「更新のタイミングでオーナーは賃料を上げるが、借り手はついてきていると感じる。全国的にも上昇基調が続くだろう」と指摘する。

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