特殊鋼製造の東北特殊鋼は25日、2025年3月期〜27年3月期を対象とする中期経営計画を発表した。あらゆるモノがネットにつながるIoTデバイスや、振動・音で害虫を駆除する技術など独自の商品開発に注力する。成長分野への投資を70億〜80億円と前中計(32億円)の2倍超にする。

成長分野への投資を70億〜80億円に増やす

売上高の9割を占める特殊鋼事業が電気自動車(EV)シフトによるエンジン小型化などで縮小することに対応する。

27年3月期の連結売上高を260億円(24年3月期実績は213億円)、営業利益を23億円(同12億円)、自己資本利益率(ROE)を6%以上(同3.6%)とする目標を掲げた。二酸化炭素(CO2)は13年比で27%削減する。

前中計に続き、二輪車の台数が多いタイやEVシフトが日本より緩やかに進むとみられるインドで営業を強化する。利益率の高い半導体製造装置など将来市場向けの商品拡販にも力を入れる。

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