日本チェーンストア協会が25日発表した5月の全国スーパー売上高は、既存店ベースで前年同月比0.1%増となり、15カ月連続で前年を上回った。野菜など農産物の価格上昇が押し上げた。全店ベースの売上高は1兆323億円だった。

 売上高全体の約7割を占める食料品は2.2%増。物価高による節約志向で1人当たりの購入点数が減少しているものの、農産物の店頭価格上昇が押し上げ要因となった。一方で衣料品は9.0%減だった。天候不順が響いたという。

 協会担当者は物価高の影響に関し「賃上げが浸透しないと消費は力強くならない」と指摘した。

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