ソニーグループの株主総会には451人の株主が出席した(25日、東京都港区)

ソニーグループは25日、東京都港区で定時株主総会を開いた。名門映画スタジオを抱える米パラマウント・グローバルに米ファンドと共同で買収案を提示していたことについて、株主から質問が出た。十時裕樹社長は企業買収について「一般論だが、知的財産(IP)や(楽曲などの)ライブラリー、良い作品を生み出せる人・技術に関心がある」と述べた。

ソニーグループは2027年3月期までの3カ年で、M&A(合併・買収)など成長投資に計1.8兆円以上を振り向ける方針を示している。十時社長はパラマウントの買収案について「特定の会社のM&Aにコメントするのは難しい」とした上で、「規模の大きなM&Aをどんどんやるより、目的にかなった良質な資産があれば積極的にM&Aを検討していく」と話した。

株主からは「ソニーには日本が世界に誇れるような商品を生み出すことを期待しているが、少なくなってきている」との指摘も出た。十時社長は「テクノロジーとエンターテインメントの会社として感動を届ける商品、コンテンツを出していきたい」と応じた。

株主総会の所要時間は81分(23年は68分)、出席した株主は451人(同524人)だった。ゲームや映画といった各事業、株主還元などについて計16の質問が出た。

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