コニカミノルタは業績の苦戦を受け、事業の選択と集中を進めている

コニカミノルタは25日、米国の販売子会社が手がける企業向けの統合基幹業務システム(ERP)事業を米アバニコ・テクノロジーズに売却すると発表した。売却額は非開示で、7月中の完了を予定する。非中核事業を切り離し、収益性を高める。

2025年3月期の連結業績予想に与える影響は軽微としている。売却先のアバニコはカリフォルニア州に本社を置き、基幹システム関連の事業を運営する。

コニカミノルタは遺伝子検査などヘルスケア事業の不振で、23年3月期まで4年連続の最終赤字に落ち込んだ。24年3月期は黒字転換しており、財務体質の健全化に向け構造改革を急いでいる。26年3月期までの中期経営計画では、オフィス向けのIT(情報技術)サービスなどの事業を「方向転換事業」と位置づけ、選択と集中を進める方針を示していた。

【関連記事】

  • ・コニカミノルタ、正念場のリストラ 探る事務機の「次」
  • ・コニカミノルタ社長「構造改革、過去を断ち切る」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。