財務省の貿易統計などによると、2023年の国産酒類の輸出金額は前年比3.4%減の1344億円余りとなった。前年まで11年連続で過去最高を更新していたが、ここにきて伸びが一服した格好。それでも、この5年で輸出額は倍増している。
品目別でみると、主力のウイスキー、清酒がともに10%以上輸出額が減少。一方、ビールは韓国向けの輸出が大きく伸び、前年比66.6%増の179億円と好調だった。総輸出額における品目別の割合はウイスキー37%、清酒30%、ビール13%、リキュール9%、ジン・ウォッカ3%など。
輸出金額が多い国・地域のトップは中国。次いで米国、韓国、台湾、香港、シンガポール、オランダの順。米国と中国、香港への輸出額は、いずれも前年比で10~20%も減少した。
直近の2024年1~3月の動向をみると、輸出額は前年同期比12.1%減(308億円)と、引き続き弱含みで推移。特に中国への輸出額は同47.9%減(43億円)と大きく落ち込んでいる。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。