広州国際モーターショーで日産の現地合弁会社が発表した、ガソリン車のSUV「パスファインダー」の新型車=2023年11月、中国広東省広州市(共同)

 日産自動車が中国江蘇省常州市にある乗用車工場を閉鎖することが21日、分かった。同工場の生産能力は年間約13万台で、中国全体の1割程度に相当するとみられる。中国市場では電気自動車(EV)の普及が進み価格競争が激化しており、EVの車種が少ない日系メーカーの販売は苦戦している。

 常州工場は2020年11月に稼働を開始し、21日に生産を終了。同工場でのスポーツタイプ多目的車の生産は、中国国内の別の工場に移す方向だという。

 日産の中国事業は中国国有大手の東風汽車集団との合弁会社などが展開。広東省広州市などに8カ所の生産工場があり、生産能力は計約160万台に相当するという。

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