発表によりますと、大阪にある堂島取引所は、コメの先物取引の上場を政府に申請していましたが、21日認可されたということです。
コメの先物取引は、江戸時代に大阪で始まり、1939年にいったん廃止されたあと、前身の組織が2011年に試験的に再開させました。
しかし、取引の参加者が少ないなどとして、農林水産省が本格的な取引への移行を認めず、2023年にふたたび廃止となっていました。
会社などによりますと、今回、認可されたコメの先物は、主食用のコメの平均価格に基づく指数を対象に取り引きが行われるということで、ことし8月に市場が開設される予定です。
コメは価格決定の透明性が不十分だという指摘もあり、去年10月に開設されている現物市場とあわせて活発な取り引きが行われ、価格の目安としての役割を果たすことができるか、注目されます。
今回の認可について坂本農林水産大臣は21日の閣議のあとの会見で、「コメの将来価格の動向を把握できるようになることで、需要に応じた生産の推進や価格の安定に寄与することを期待している」と述べました。
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