20日の米ニューヨーク外国為替市場で円相場が一時、1ドル=158円90銭台まで下落し、約2カ月ぶりの円安ドル高水準をつけた。スイスの中央銀行が利下げを発表したことで、対ドル円相場にもドル高が広がった。

 米東部時間20日午後5時(日本時間21日午前6時)時点では、前営業日にあたる18日の同時刻より1円07銭円安ドル高の1ドル=158円90~159円00銭で取引された。

 スイス国立銀行は20日に金融政策を決める会合を開き、前回3月に続き2会合連続で利下げを決めた。これを受け、スイスフラン売りドル買いが進行。ドルを買う流れが円相場にも波及した。

 また、米連邦準備制度理事会(FRB)の高官がインフレが落ち着くには「1年か2年かかるだろう」と発言したと伝わった。利下げに消極的な発言と受け止められ、円安ドル高が進む理由となった。(ニューヨーク=真海喬生)

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