中国電力は20日、洋上風力発電に携わる企業でつくる「浮体式洋上風力技術研究組合」に参加したと発表した。同組合は浮体式の洋上風力発電の大規模商用化を進めるため3月に発足した。中国電は日本海側などでの開発を検討しており、技術的な課題解決に向け参加企業と連携する。

洋上風力発電には発電機を海に浮かべる浮体式と、海底に発電機を固定する着床式がある。日本沿岸の水深が深い海域には浮体式が適しており、東北地方の日本海側などで実証実験が進む。安定性やコスト、港湾インフラの整備などが課題だ。

中国電は経営計画に「中国地方内外での洋上風力の参画を検討している」との内容を盛り込み、中国地方では日本海側の山陰地方が適地とみる。他社との共同開発などで事業化を急ぐ。

研究会は三菱商事系やエネオス、関西電力や中部電力など18社が入る。海外市場への展開も視野に設計や生産、送電の技術開発に取り組む。

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