日立造船は10月から「カナデビア」に

日立造船は20日、大阪市内で定時株主総会を開き、社名を「カナデビア」とする定款変更議案が可決された。株主の90%以上が賛成した。社名は10月1日に変更する。

戦後の財閥解体で日立造船は日立製作所の系列から外れており、資本関係はない。祖業の造船事業も2002年に分離した。

現在はごみ焼却施設の建設・運営を主力事業としている。23年9月に脱炭素技術などを通じて人類と自然の調和を奏でるとの意味を込めて、新社名をカナデビアとする方針を公表していた。

総会では一部の株主から「重厚長大の会社なのに軽い名前は良くないのではないか」との意見も出た。会社側は「『技術の力で人類と自然の調和に挑む』というブランドコンセプトに沿った名前としている」と理解を求めた。

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