新工場を説明するカルビーの大野憲一執行役員(18日、広島市)

カルビーは18日、広島市内に建設中の「せとうち広島工場」が6月中に完成する見込みだと明らかにした。7月から生産設備を搬入し、2024年度内に生産を始める。主力商品のポテトチップスなどの生産能力は現在稼働中の工場に比べて1.6倍となる。デジタルトランスフォーメーション(DX)も進めて生産を効率化する。

同日、報道機関向けに内覧会を開いた。新工場は同市の五日市港近くで23年4月に着工し、24年6月末に建物が完成する。7月からは現在ポテトチップスを生産する広島西工場(広島県廿日市市)から設備を運んで機能を移転。DXにも対応した最新鋭の生産設備も導入する。広島西工場で働く300人弱の従業員が異動し、生産能力を1.6倍に高める。

総投資額は土地代を含めて約520億円で、敷地面積は約10万平方メートル。24年度内に稼働を始め、37年以降にはかっぱえびせんを生産する広島みやじま工場(同市)の機能も集約する。ジャガイモの皮などを発酵させて作るメタンガスを燃料とするボイラーも導入し、廃棄物を有効活用する。広島西工場の稼働終了時期や終了後の跡地の活用策は決まっていない。

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