トヨタ自動車は18日、愛知県豊田市の本社で定時株主総会を開いた。佐藤恒治社長は認証不正について「ご迷惑をおかけしていることを心よりおわび申し上げる」と謝罪した。その上で「(豊田章男)会長とともに現場で再発防止にしっかりと取り組む」と強調した。

豊田会長は「私自身が責任者として正しいものづくりを行い、トヨタグループの航海をリードする」と述べ、認証不正からの立て直しに全力を挙げる考えを示した。

総会では豊田会長や佐藤社長ら10人の取締役選任など、会社側提案の3議案を承認した。米議決権行使助言会社グラスルイスなどは、不正について「2009年6月から(トヨタの)経営トップを務めてきた豊田氏に責任がある」と指摘。豊田氏の再任に反対するよう株主に推奨していた。

気候変動関連の渉外活動に関する年次報告書の公表を定款に追加するよう求める海外機関投資家の株主提案も議論したが、否決された。トヨタは、既に報告書を発行しているとして、定款で規定する必要はないと反対していた。

トヨタ自動車の定時株主総会に向かう人たち=18日午前、愛知県豊田市

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