ユーラスは国内外で風力発電所の開発を手がける(陸上風力発電所の浜里ウインドファーム)

国内風力発電最大手のユーラスエナジーホールディングス(HD、東京・港)は18日、英国で浮体式の洋上風力発電事業を始めると発表した。デンマークの投資会社などが開発を進める事業に出資する。ユーラスが洋上風力事業を手がけるのは初めて。開発や運用の知見を日本や他国での開発にいかす。

デンマークの投資会社コペンハーゲン・インフラストラクチャー・パートナーズ(CIP)などが開発を進めている浮体式洋上風力に出資する。出資額は非公表としているが、過半に満たない少額出資(マイノリティー出資)とみられる。

出資する事業はスコットランド北部ハイランド州の沖合7.5キロに浮体式洋上風力発電所をつくる計画だ。英国政府が展開する公募の対象となっており、6~9月ごろに開発する事業者が決まる見通し。実現すれば最大約10万キロワットの発電所となり、稼働期間は最長で25年間となる。

ユーラスは国内外で風力や太陽光発電を運営しており、稼働中の発電所の総容量は約370万キロワットにおよぶ。浮体式洋上風力は日本で実証事業者が決まるなど今後の拡大が期待されている。大型開発が進む英国でノウハウを収集する。

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